空き巣対策について解説

空き巣対策!玄関や窓からの泥棒や空き巣の侵入を防ぐ方法とは?

住宅侵入窃盗で最も多いのが空き巣です。空き巣を防ぐことが住宅侵入による被害を最も減らすことができる方法ともいえます。

そんな空き巣対策ですが、どのような対策をすれば空き巣を防ぐことが出来るのでしょうか。

空き巣などの住住宅侵入で定番の対策といえば 、玄関や窓の施錠です。住宅侵入の被害で空き巣に侵入された家の多くは玄関や窓などの施錠がされていなかった無施錠の住宅です。

住宅の施錠をしっかりすることで、大半の住宅侵入を防ぐことができます。しかし、施錠をしたからといって絶対に空き巣が侵入して来ないとは限りません。

空き巣対策として、どのような方法があるのか、最近の空き巣被害や住宅侵入の侵入経路などを知ることで、これからの空き巣対策に役立てましょう。


空き巣被害の実態と侵入経路

住宅侵入窃盗で最も多い空き巣ですが、年間に数万件の侵入窃盗が発生しており、そのうち半数以上が空き巣被害となっています。

住宅侵入窃盗が発生する場所としては、東京都や大阪府といった人口の多い大都市での発生件数が多いですが、地方でも空き巣被害が多数報告されています。

地方で空き巣被害が多い理由としては、住民が無施錠で家を空けることがあったり、窓などの住居へ侵入できる経路が複数あることなどが理由として考えられています。

実際、空き巣被害のデータを参考に見ると犯人の侵入経路として、窓からの侵入が最も多く、次に玄関やその他の場所からの侵入となっています。

また、一戸建てと集合住宅では、空き巣被害を多く受けるのが一戸建てで、集合住宅では階層が上の階ほど空き巣被害が減るといったデータもあります。

ただし、集合住宅の上層階でも空き巣被害がゼロということはなく、上層階に暮らしていても空き巣に侵入されることがあります。

これらの空き巣被害と侵入経路のデータをもとに、どうやって空き巣を防げばいいのか、空き巣対策を考えていきましょう。


玄関や窓の空き巣対策

空き巣対策として、まずは玄関と窓の施錠があります。空き巣の多くが施錠されていない玄関や窓からの侵入ということで、施錠を行うことで空き巣被害に遭う可能性を小さくすることができます。

また、施錠を行うだけでなく、他の空き巣対策を行うことでより防犯効果が期待できます。


玄関の空き巣対策

ピッキングに強い鍵に交換する

玄関の鍵には、ピッキングに強い鍵を使います。
ピッキングに弱い鍵は10年以上前の鍵を使っている、ディスクシリンダーキーを使った鍵などです。

地方で古い一戸建てに暮らしていると、鍵の交換をせずに何十年も同じ鍵を使っていることもありますが、古い鍵はピッキングが容易で、空き巣の標的にされる可能性が高くなります。

ピッキングに強い鍵にはいくつかあります。

  1. ディンプルシリンダーキー
  2. 電子キー
  3. マグネットシリンダーキー

1のディンプルシリンダーキーが最も防犯性能が高く、下になるにつれ、防犯性能が低くなります。
電子キーやマグネットシリンダーキーも防犯性能は高いですが、電池が切れた時に開錠が出来なくなったり、鍵が破壊しやすいなどのデメリットがありますので注意しましょう。

鍵の交換を検討される方は、防犯性能が強い鍵を選ぶようにしてください。

サムターンカバーを取り付ける

サムターンカバーは、空き巣の手口であるサムターン回しを防ぐためのもので、玄関の扉に穴を空け、その穴に金属の棒などを使い扉内側の鍵のつまみを回転させないようにするカバーです。

木製の扉でドリルなどの工具を使って穴を空けられることがある他、金属製の扉でもサムターン回しによって鍵を開けられることがあります。


防犯ブザーを取り付ける

住宅侵入窃盗の手口に、玄関を無理やりこじ開けて侵入する方法が使われることがあります。この方法ではバールなどの工具を使い、梃子の原理で施錠した扉をこじ開けます。

こじ開け防止の防止カバーが取り付けられた扉でも被害に遭うことがあり、かなり強引な侵入方法です。

防止カバーが通用しないこともあるため、防止カバーと併用して、防犯ブザーを扉に取り付けることで、こじ開けようとした時、周囲に異常を知らせる音を発信することができます。


防犯カメラを設置する

玄関前に防犯カメラを設置することで、空き巣の犯人に空き巣をあきらめさせる効果が期待できます。

防犯カメラを設置するだけで高い防犯効果が期待できるので、一戸建て住宅ではよく使われる空き巣対策です。


窓の空き巣対策

補助鍵を取り付ける

窓の鍵には、備え付けられている鍵以外に、補助鍵を取り付けます。 補助鍵を取り付ける場所は、リビングなどに備えられている大きな窓の他に、トイレやお風呂、台所などに設置されている小さな窓にも補助鍵を取り付けます。

小さな窓でも、頭と肩を通すことができれば、侵入するのは不可能ではないため、小さな窓だから侵入されないだろうと思うのではなく、全ての窓に補助鍵を設置するとより防犯効果が期待できます。


防犯ガラスに交換する

空き巣の侵入経路で最も多いのが窓からの侵入です。
窓ガラスを割って空き巣が侵入するのを防ぐために、防犯ガラスに交換します。

防犯ガラスは、2枚の板ガラスで中間フィルムを挟むタイプの防犯ガラスを選ぶようにしましょう。

防犯ガラスとして網入りガラスを選ぶ家庭もありますが、網入りガラスは工具を使って簡単に破ることが出来てしまうため、防犯ガラスとしてはおすすめできません。


雨戸を設置する

雨戸を設置することで空き巣対策にもなります。シャッタータイプの雨戸を取り付けて空き巣の侵入を防ぐことも出来ます。

ただし、雨戸を使った空き巣対策には問題点もあります。雨戸を閉めると家を長期間空けていることを外から知られてしまい、空き巣の標的になる危険性があります。

そのため、雨戸を閉めたからと安心して、普通の窓の施錠を怠ったりしないようにしてください。

窓の外にセンサーライトの設置

窓の外にセンサーライトを設置して、周囲に異変を知らせたり、視覚の届かない場所を失くすことで空き巣の犯人が潜む場所を作らないなどの効果が期待できます。


空き巣に狙われにくい環境を作ろう

玄関や窓の防犯対策を行うことで、空き巣が侵入できないようにすることが出来ます。しかし、空き巣対策を行っても空き巣に標的にされてしまうことがあります。

空き巣に標的にされないようにするためには、防犯対策以外に、空き巣に狙われないようにするための環境を作ることが大切です。

など

こうした環境では空き巣の標的にされてしまいます。

空き巣の標的にされないためにも、ここで指摘した防犯対策と環境作りを心がけるようにしてください。