日本では、盗聴器は気軽に購入することができます。
盗聴器を販売すること、購入することは、日本では違法ではないのです。
そのため、盗聴はありとあらゆるところで行われています。盗聴被害は誰にとっても身近な問題になりうるのです。
今回は、盗聴された場合、どういったリスクがあるのかに加えて、盗聴リスクを回避する方法とはどういったものか、について解説していきます。
盗聴リスクを回避したい、と考えている方はぜひ参考にしてみてください。
まずは盗聴されるとどういったリスクがあるのか、についてみていきましょう。
盗聴されることによって、個人情報が流出してしまうリスクがあります。
何歳の子供が何人いるとか、どれくらいの資産を持っているのか、などがバレてしまう可能性もあります。
盗聴犯は、そういった情報をまとめて売り、そのことによって、様々なセールスの電話がかかってくる、という面倒なことになる可能性があります。
個人宅ではなく、企業を狙って盗聴を仕掛ける人もいます。
企業スパイ、産業スパイが入り込んで、内部の情報を盗もうとしている可能性もあるのです。
企業の秘密情報がバレてしまったら、ライバル企業に売られるなどして、大損失を被ってしまう可能性もあります。
経済的な被害はなくても、個人のプライバシーを覗かれてしまう、という場合もあります。
知らない人や、知人に、自分が誰とどういった会話をしているのかを知られるのは気持ちのいいものではないでしょう。
ストーカー犯によって盗聴される可能性もあります。
ストーカーは、盗聴した情報をもとにあなたの行動を把握し、ありとあらゆる場所に出没します。
盗聴をすることによって、○月○日から一週間旅行に行っている、などの情報が流出してしまう可能性もあります。
泥棒にとっては、そんなに美味しい情報はありません。
家主が不在の日を知ることができたら、盗難を比較的簡単に行うことが可能になるのです。
次に、盗聴リスクを回避するための対策についても確認していきましょう。
盗聴器を仕掛けにくくする方法のひとつが、掃除を徹底しておく、ということです。近年、盗聴器の小型化は加速度的に進んでいます。
ですが、肉眼で判断できるレベルの大きさではあります。
モノが多くごちゃごちゃしている部屋の場合、盗聴器を仕掛けられてもすぐに気がつくことができません。
信頼関係がない人から、モノをもらわないということを徹底しましょう。
なぜなら、盗聴器を仕掛けるためには室内に入ることに加え、もう一つの方法があるからです。
それは、プレゼントに仕掛けておく、というものです。
置き時計や、ぬいぐるみなどに、盗聴器が忍ばされてある、という場合もあります。信頼関係がない人からモノを受け取るのは得策ではありません。
引越し先にすでに盗聴器が仕掛けられている、というケースもあります。
引越し業者によっては、引っ越す際に盗聴器がしかけられていないかチェックしてくれるというところもあるので、不安な方は相談してみましょう。
盗聴器を仕掛けられているかも、という不安がある方は、盗聴器発見器を使って自分でチェックするという方法もあります。
企業スパイなどが心配な場合は、社員の管理を徹底して行うと同時に、清掃業者などの出入り業者の素性もしっかりチェックしておきましょう。
また、社員が退社する場合には、秘密保持契約などをしっかりと結んでおきましょう。
盗聴器を見つけた場合、一刻も早く取り去りたい、という方が多いでしょう。
ですが、実は盗聴器の除去には取り付けられている箇所によりますが、国家資格が必要な場合もあるのです。
ですから、盗聴器を見つけたら、動かさず、速やかに警察などに連絡して取り去ってもらうように依頼しましょう。
今回は、盗聴のリスクと、盗聴のリスクを未然に防ぐ方法についてご紹介してきました。
盗聴は、誰にでも被害にあってしまう可能性のある犯罪です。
まずは、「部屋の掃除をこまめにして、盗聴器がしかけにくい部屋にする」「親しくない人からプレゼントを受け取らないようにする」ことを心がけましょう。
また、盗聴が心配な場合は、ネットなどで気軽に盗聴器発見器を購入できるので、そちらを利用するのも良いでしょう。